海の京都・丹後のたからもの展アルバム

 

2014年9月24日から29までの六日間、大阪うめだ阪急本店のギャラリーにて「海の京都・丹後のたからもの展」として、京丹後の手仕事の魅力がたくさん詰まったイベントを開催し、連日大盛況の中フィナーレを迎えました。

その中でも楽居布は「丹後ゴージャス」として、楽居布で普段ご紹介していない艶やかなバッグやストール反物など、京都丹後ひいては日本が世界に誇る技術の数々を紹介いたしました。

京丹後の織物技術や日本ならではの天然の色彩を用いる染色技術などは、ここ近年では日本の有名ショップのバイヤーだけでなく世界各地のバイヤーも注目しており、常にインターナショナルな雰囲気に満ちております。

またそれぞれの織元でも若い世代にバトンが引き継がれており、それが今の時代に見合う丹後の伝統として、新しい感性が光るものが生まれております。

 

期間中のものすべてではありませんが、阪急うめだ本店楽居布の常設店舗で丹後シルク商品を常時紹介いたしておりますので、どうぞお立ち寄りください。

 

2014-09-24 16.54.58 2014-09-24 16.55.42 2014-09-24 16.58.53 2014-09-24 17.03.35 2014-09-24 17.15.16 2014-09-24 17.24.53 2014-09-24 17.27.44 2014-09-28 14.59.072014-09-24 16.58.40

海の京都・丹後のたからもの展

「日常にこそ上質を」をテーマに丹後シルクをご紹介して参りました楽居布が、今年も阪急うめだギャラリーに登場いたします。
薄く削った貝殻を和紙などに貼り付けて、糸状にしたものを緯糸として織り込む、螺鈿織をあしらったウエアや、ぜんまいを絹糸に織り込んだぜんまい織など、新作コレクションも多数ご用意してお待ち申し上げております。

下には、今回イベントに参加する織元の紹介をしております。
織元の思い、丹後の伝統、世界に羽ばたくべき逸品のエピソードなど、是非ご覧ください。

丹後ゴージャスとその職人【佐々木貴昭氏】

江戸時代より始まる、京市街と丹後とを結ぶ重要な物流拠点として栄えてきた、ちりめん街道。
コウジュササキは、昔ながらの風景を今に残す重要伝統的建造物群保存地区に、大正初期呉服店を併設する織物製造業として創業しました。

1985年には和装業界の低迷から、シルクニットオーダーメイド・コウジュササキとして新業態が発足しました。
シルク撚糸から染色・編立まで、素材作りから一貫して行われる独自のスタイルにこだわり、顧客のサイズに合わせ好きな色で、世界にただ一つのニットウエアを作っています。

丹後の絹織物の技術に培われた糸作り、染色から生まれた数百の糸サンプルから好みの色を配合する佐々木氏は、まるで色の魔術師。
熟練のニット手編み職人とデザインを担当するおかあさまの3人が中心となって、着る人にとってかけがえのない一着を届けています。

DSC01548

丹後ゴージャスとその職人【一色直樹氏】

280年余りその技術を伝承されてきた丹後ちりめん。
一色テキスタイルの当代・一色直樹氏は、伝統的な丹後ちりめんの生地に現代のエッセンスを加え、若い世代にもちりめんの魅力を積極的に伝えています。

日本古来の伝統文様を、若々しくみずみずしい感性で解釈し、華やかなテキスタイルに仕上げる。
そのテキスタイルを用い自由な発想により生まれてくる小物は、今の暮らしに気軽に取り入れやすいものです。

また絹素材だけでなく、日常用として扱いやすいポリエステルなどの新素材にも取り組むその姿勢は、常に今の感覚が生きており、手に届きやすい丹後ちりめんとしての魅力を存分に発信しています。


1




 

 

丹後ゴージャスとその職人【山添憲一氏】

山藤は、天保4年(1833年)創業時より長年にわたって丹後ちりめん産業を先導し、また支え続けています。

ジャズメンでヨットマンでもある山藤6代目・山添憲一氏は、その飄逸なスタンスで丹後ちりめんの伝統を守り、次世代につなげていく大切な役目を担っています。

機械に頼ることなく人の手にすべてを委ねることこそが伝統を守り良いものを作るという精神で作り上げられるちりめんは、一般的なちりめん白生地に比べ経糸の密度が高く、緯糸の撚りが強いものとなります。

今では丹後の地でもその姿をめったに目にすることがなくなった木製の八丁撚糸機。
これを使用すると、糸の本数も撚糸もより多くかけるため手間がかかりますが、独特のシボの風合いをしっかり保ちコシを生むために欠かすことのできないものとして、山藤ではまだまだ現役です。

八丁撚糸機で織り上げられた生地は、古くから日本の「風呂敷」として人々の日常に根付いてきました。
時代は巡り、今まさにモノと一緒に「心」を包む布として風呂敷の存在が見直されており、一切金具を使用しない一枚のシンプルな布が多様な形に変化するさまは、世界中で認知されています。


山藤

丹後ゴージャスとその職人【嶋津澄子氏】

丹後の豊かな自然を纏う・・・染色作家・嶋津澄子氏が自身で織った布地で、スケッチした草花をもとにして、摘み・煮出して染め上げた鮮やかな絹のストール。「シルクを日常の暮らしの中に」をモットーに生活に身近なモノとなる布地を草木染・ローケツ染・絞り染・刷毛染・糸目友禅などの様々な方法で染めています。

 風にふうわりと揺らぐ色とりどりのストールを見ていると、おおらかで朗らかな気持ちにさせてくれます。作家の作品とは、作り手そのもの。そんなことを教えてくれます。

 同じ草木でも季節や気温・採取時期などの細かな条件で染め上げた際の発色は、微妙に変わり、また染色液につける回数で、布地はだんだんと濃い色へと変わってゆく。染める植物は、桜・茜・月見草・萩・合歓の木・蘇芳・栗・・・挙げだすときりがありません。

また草木を染色していると、とてもよい香りがするようです。天然のアロマ効果で、嗅覚からも心を豊かにしてくれる嶋津氏の草木染です。


img_9573

 

丹後ゴージャスとその職人【楠泰彦氏】

丹後=ちりめん=和服という今までの既成概念は、近年、次世代を担う若手達によって取り払われ、現在ではメイドイン日本・丹後の前衛的な土地としてその名を世界に馳せています。丹後の次世代を担う一人として、楠泰彦氏が2010年クスカブランドを立ち上げ、メイドイン丹後としての発信力にますます加速がつきました。

楠氏は100年近くの歴史を持つ老舗織物工場家業を引き継ぎ、「昔の織り技法で今のライフスタイル」を コンセプトに、”伝統・ファッション・芸術”の3つを融合させたコレクションを展開。手織りによるオールハンドメイドこだわったモノ作りをしています。

すべてを手作業で行うのは手間ひまがかかるものですが、その分完成度には大きな違いがあり、シルク同士の摩擦の少ない立体的なものとなります。フランスのジャガード織りや西陣織も共通した技法です。

生地の織り込みから縫製までを全て職人たちが手作業で行うその徹底したこだわりが支持され、今では都心の有名セレクトショップにもクスカブランドが並びます。海外の若手デザイナーとのコラボレーションも積極的に行っております。

                         

クスカ-ネクタイ

丹後ゴージャスとその職人【篠村雅弘氏】

お召し生地とはその昔、徳川家11代将軍家斉が好んでお召しになったことから、その名前がついたともいわれている絹織物。
縮緬のように生地を織り上げてから精錬する後練ではなく、糸の段階で製錬し織り上げたものを言います。

そのような歴史ある絹織物を作る一方、篠春織物・当代篠村雅弘氏は伝統ある丹後ちりめんをベースに、常に意匠力と表現力で今の時代にもしっくり溶け込める絹織物を発信し続けています。

撚糸技術と織り技術を生かし幅約40㎝の和装帯地用織機を用い、本を開くように二重織機で織るショールやストールはちりめん本来の持つきめ細やかさと光沢の美しさに加え、ワッフルのような凹凸が生地にボリューム感を演出するにもかかわらず驚きの軽さです。

このような斬新かつユニークな発想は、丹後ちりめん=和装の域を軽やかに飛び越え、日本のみならず欧米の展示会でも常に評判を集めています。

 _P1020933

丹後ゴージャスとその職人【小石原将夫氏・小石原充保氏】

遊絲舎代表小石原将夫氏は、現在日本で唯一藤布の織り技法を脈々と守り続けており、一貫してその一本の藤糸作りから行っています。曰く「古代人は自然を神と敬い、畏敬の念をもって自然と共に生活して来ました。」

 

いにしえの縄文の頃から織りつがれてきた日本最古の原始布、藤布(ふじふ)。かつては命を守る衣装として織りつがれてきました。その手間暇のかかる技法と貴重な原料としての藤が入手が容易くないということもあり、現在では国の重要有形文化財として指定を受けています。

 

世界でもこの珍しくも美しい織物は、海外バイヤーの目に止まり、フランス・パリで開かれる展示会プルミエール・ヴィジョンの中でも希少価値や技術の高い匠が招待を許されるメゾンデクセプションに招致され、今や世界的にも美しい布地としての評価を確立しています。

 

藤布は、表皮を除いた中皮を利用するため、藤の蔓を大槌で叩いて皮を剥ぎ、中皮を取出し乾燥させます。この中皮を、化学薬品などを用しない昔ながらのアルカリ値の高い灰汁で、4時間ほど炊いて分離した繊維を細かく砕き、すり合わせ(これを藤績みといいます、こうすることで結び目のない、滑らかな長い一本の糸となります)全部で十ほどの長い工程を経てはじめて藤布製品になります。

 

自然と一体となって暮らしを営んでいた古来の技法で織りなされるものは、やはり天然でしか得ることができない素朴な温かさがあります。

また近年藤の弦が取れにくくなったこともあり、藤布の普及と共に訪れる人々にも楽しむことができるような衣のまほろば「藤の郷」を完成させ、次世代へのバトンを繋いでいます。

20140807-07

 

 

 

 

丹後ゴージャスとその職人【堤木象氏・東かおり氏】

京丹後の山間にある「山象舎」の堤木象氏は、15年ほど前の京丹後で開催されたアートイベントをきっかけにこの地に移り住んだ染色作家です。

 

自然溢れる丹後の地に自生する植物をスケッチし図案化したのち、植物から抽出した液を用い、その植物の茎や繊維などを織り込む。
丹後ちりめん織物となったその姿は荘厳であり、清々しい華やかさを有します。

ヤシャブシの柄をヤシャブシの実で染め上げた生地を見ていると

植物そのものの美しさに改めて向き合う喜びと、私たちの心中ひそかに宿るアニミズム精神を喚起させられる様な、深い安堵感を覚えます。緻密な技術と植物に対しての絶対的なセンスがあってこそ、生まれてくる織物となります。

 

また京都の芸術家育成のための「内弟子プロジェクト文化体験事業」での講師も務めるなど、ご夫婦で京丹後の魅力を次世代につなげていく活動もされています。

 山象舎2

 

 

 

 

 

 

 

 

丹後ゴージャスとその職人【田茂井勇人氏】

丹後ちりめんのしなやかな美しさは和装の域を超え、今や世界でも評価の高いメイド・イン・日本の布地です。織元たゆうは、丹後ちりめんの一番の特徴である「水撚り八丁強撚糸」から、織り・染めまで自社で一貫した生地作りを行っています。
吟味した良質で撚りのない生糸を経糸に、緯糸には強い撚りをかけた生糸を交互に織り込み生地にし、その後製錬することによって糸が収縮し、緯糸の撚りが戻り生地前面に細かい凹凸状のシボができた織物のことを、丹後ちりめんと言います。(緯糸には1メーター間に3000回を超える強いねじりを加えて織り込みます)

シボはシワを防ぎ、絹の持つ光沢を鈍く抑えてくれるので、しなやかでとても上品で華やかな生地が生まれます。
創業120年の、織元たゆうの当代・田茂井勇人氏は伝統を守りつつ、更に発展させるために毎年フランス・パリで開催される丹後テキスタイル展に出展しています。


世界の有名メゾンがこの生地の美しさを見逃すはずはなく瞬く間に話題となり、大手メゾンコレクションにおいても、たゆうの丹後ちりめんが採用されています。
20140407-173154

 

丹後ゴージャスとその職人【民谷共路氏】

楽居布は「メイド・イン・日本」にこだわり、たくさんの手仕事をご紹介して参りましたが、2014年秋のうめだ阪急9階ギャラリーでご紹介するテーマは「丹後ゴージャス」。
楽居布の得意とするベーシックなスタイルに今年は艶やかさをアクセントに加え、いつも以上に華やかな展示となる予定です。

またイベントに先駆けて商品の紹介とともに、モノづくりを行う職人の手仕事にもスポットを当て、ご紹介して参ります。


丹後ゴージャスとその職人【民谷共路氏】

螺鈿(らでん)織りの煌めきは、深くて碧い海のようです。
生命の不思議としか言いようのない、貝殻が放つまばゆい美しさは、職人の手によって世界にも類を見ない精巧で美しい繊細な織物となり、見る人の心に深く染入ります。

虹色のように美しい光彩を放つ真珠層を用い薄く削った板状のものを和紙などに貼り付け、糸状に細く切ったものを緯糸として布や帯地などに織り込んだものを、螺鈿織りと言います。

民谷螺鈿創業者、民谷勝一郎氏が研究の末生み出したこの技法はあまりにも精巧で技術と時間を要するものではありますが、民谷共路氏が今も受け継いでいます。

ここ数年は毎年フランスの世界的な素材展・プルミエールビジョンに於いて、世界の卓越した匠だけに招待が許される(メゾン・デクセプション)にも出品しており、その美しさは瞬く間に海外のバイヤーたちの目に留まり、世界でも有数の一流メゾンの洋服の生地としても高い評価を受けております。



丹後ゴージャスでの民谷螺鈿の商品は、ミラノ・ロカティ社で修業を積んでおられた塚本さんと、民谷螺鈿のコラボレーションによって生まれたバッグをご紹介いたします。
プリントした革生地に、螺鈿を細く糸状にしてシルクを織り込んだ、とても珍しいものです。
また使っている金具は、ヨーロッパのアンティークです。

 

バック1


くらしは夏を旨とすべし~楽居布が提案する 近江麻のあるくらし2~


盛夏を気持ちよく過ごせる、座布団・クッションシリーズのご紹介です。なんといっても麻はそのシャリ感が、気持ちいい!と感じることができる夏の素材。
汗をかいても洗濯をしてもすぐに乾いてくれるすぐれものです。


漁網生平座布団

22

近江麻の漁網生平織りが趣のある、夏の座布団です。

【漁網生平座布団】サイズ:55×59㎝ 素材:麻100% 価格:\6.600+税
※ヌードクッション別売り 価格\3.600+税 、クッションカバーもございます。




染生平クッション・座布団
写真

生平織に涼しげな紺の濃淡の色合いが美しいシリーズです。

【クッションカバー】サイズ:43×45㎝ 素材:麻100% カラー:ブルー・紺 価格:\3.600+税
【座布団】サイズ:55×59㎝ 素材:麻100% カラー:ブルー・紺 価格:\4.000+税
※ヌードクッション別売り クッションサイズ価格\3.300+税 座布団サイズ価格\3.600+税



リネンちりめんハーフピロー
01
小さめのピロークッションです。お昼寝にも、背あてにも。しっかりとした麻生地ですので、年中お使いいただけます。

【ハーフピローカバー】サイズ:22×45㎝ 素材:麻100% カラー:アカ・ブルー・生成 価格:\2.100+税
※ヌードクッション別売り \1.600+税




くらしは夏を旨とすべし~楽居布が提案する 近江麻のあるくらし~

0703-02家の作りやうは 夏をむねとすべし」
吉田兼好著、鎌倉時代の随筆・徒然草の一文です。
これは、住居は夏の暮らしを考えた上でつくるという意味の文章ですが、確かに蒸し暑い日本の夏には、それを乗り切るために昔より培われてきた暮らしの智慧があります。



夏の天然繊維と言えば真っ先に「麻」が浮かびます。
中空糸の性質をもつ麻は、植物繊維の中で最も細胞が緻密であるため吸湿呼気により、空気のフィルターの役目をしてくれます。接触冷感にもすぐれているため、夏の天然繊維で最も最適な素材です。

楽居布では、700年の知恵と工夫が詰まった滋賀県・近江の麻商材で、暑い夏の乗り切り方をご提案いたします。



【五重麻】
全生産工程がすべて湖東で行われている麻の五重ケットは、自然の恵みを最大限に生かし、鈴鹿山脈伏流水の天然湧水・天然の椿油を柔軟剤に用い丁寧に仕上げております。

空気層を保つ構造のケットは、汗をかいてもすぐ放湿し、また通気性もよく、体温調整を自然にしてくれるので夏の寝具として最適です。
またデザイン性の高い柄は、リビングソファ掛けにも。
0703-01
0704-050703-06
0703-07

上 綿麻ダブルガーゼ市松スローケット
サイズ:140×190㎝ 素材:綿50%麻50% 価格:¥10.000+税

下 麻五重ガーゼ市松ケット
サイズ:140×190㎝ 素材:麻100% 価格:¥15.000+税


【手もみちぢみ】

硬い麻を手もみでほぐすことで、肌に直接触れる部分を少なくし、さらっとした空気感を生みます。
また肌に触れてもすぐに湿気を逃してくれるので、冷涼感を感じることができる麻です。
0703-08

本麻ちぢみフラットシーツ 
サイズ:120×194㎝(シングル)  素材:麻100% 価格:¥13.000+税

本麻ちぢみピローケース
サイズ:45×90㎝ 素材:麻100% 価格:¥3.800+税


【生平】

苧麻の、撚りのない糸の平織物のことを生平と言います。
夏の帯地の技法で織られた麻の生平織物は素朴な風合いでやさしい印象があります。
のれんは、「邪気を払う」と言われ、空気を清浄する意味合いがあり、昔よりよく用いられてきました。

0703-09

漁網生平のれん
150丈 素材:麻100% 価格¥15.000+税


































フラワーチャーム体験会レポート

3月8日(土)阪急うめだ本店にて、フラワーチャーム作りの体験会を行いました。

event-01

 

 

春色の材料と、楽居布の布も使用します。ホワンと明るい、それでいて上質な印象のチャームになりそう・・・。
このような材料をお花に組み立てていきます。

event-02

 

 

みなさん黙々と作業を進めていらっしゃいます・・・。

event-03

 

 

出来上がりです!なんと上品な色合いのチャーム。ハレの日にも使えそうです。

event-04

 

 

春のお出掛けにぜひお使いください…。

event-05

 

 

 

講師の内田尚子先生(左)と越智。ありがとうございました。

event-06